図書館員が薦めるこの1冊『これでおしまい』

2021.07.20

現代は「人生100年時代」と言われるけれど、あなたはどんな100歳の自分を想像しますか?
今回は、今年3月、桃の花の咲く季節に107歳でこの世を去った美術家の篠田(しのだ)桃(とう)紅(こう)さんの最後の著作を紹介します。

篠田さんが作り出すのは、墨で描かれた抽象画のような作品です。
書道を探究していくなかで、だんだんと文字の決まり事からはずれ、文字を解体して書くなど墨の新しい表現を試み、その作品は世界で評価されました。

 100歳を越えても、着物姿で筆を持ち、制作を続けました。
その姿は、めちゃくちゃカッコイイ!そして、その人生観や信念から発せられる言葉にも、心を惹きつけられます。